不動産用語辞典GLOSSARY
底地等の不動産に関わる用語をわかりやすく解説。
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あ行
- 意思能力
- いしのうりょく
自己の行為の利害損得を判断する知的能力のことです。一般的基準として、意思能力があるとされるために必要とされる判断能力の…
- 一般定期借地権
- いっぱんていきしゃくちけん
存続期間を50年以上とする場合、特約において「契約の更新」「建物の再築による存続期間の延長」「建物買取請求権」を排除した…
- 囲繞地通行権
- いにょうちつうこうけん
他人の土地に囲まれて公道に通じない土地を袋地(ふくろじ)といいます。その袋地を囲んでいる他人の土地を囲繞地(いにょうち…
- 居抜き(居付き)
- いぬき(いつき)
一般的には、店舗・工場などを、設備・家具・調度などをつけたまま売り渡したり貸したりすることを指すことが多いようです。当…
- 印紙税
- いんしぜい
印紙税法に定められた文書を作成した場合、「印紙税」という税金が課税されます。印紙税は、通常、課税文書に収入印紙を貼付し…
- 越境
- えっきょう
他人の土地から土地の境界線を越えて他人の所有物が自己の土地にはみ出していたり、または、自己の土地から境界線を越えて自己…
か行
- 解除条件
- かいじょじょうけん
法律行為の効力の発生や消滅を将来の実現不確実な事実にかからせる旨の特約を「条件」といいます。その条件が発生することによ…
- 確定測量
- かくていそくりょう
厳密には、境界確定測量といい、隣接地の所有者と土地の境界の位置の確認を行い、土地の境界を確定させるための測量のことをい…
- 瑕疵
- かし
瑕疵とは、「キズ」や「欠陥」を意味する言葉です。不動産取引においては、売買対象となる物件の「隠れたる」瑕疵が問題となる…
- 貸宅地
- かしたくち
借地権など宅地の上に存する権利の目的となっている宅地のことをいいます。したがって、借地権負担付土地(底地)も貸宅地です…
- 瑕疵担保責任
- かしたんぽせきにん
不動産取引において、売買の目的物の隠れたる瑕疵に関し、売主が負う担保責任のことです。この担保責任は、目的物に瑕疵が存在…
- 既存不適格
- きぞんふてきかく
既存不適格(建築物)とは、現行の建築基準法の規定に抵触している建築物だが、建築基準法が施行された時点において既に存在し…
- 朽廃
- きゅうはい
朽廃とは建物が時間の経過によって社会的経済的価値がなくなることを指します。人が解体することはもちろん、火災や台風、地震…
- 旧法
- きゅうほう
本来は、現在廃止されている法律のことを指しますが、底地の権利関係においては一般的に「借地法」のことを指します。平成4年8…
- 供託
- きょうたく
供託とは、債務者が、債権者のために弁済の目的物を国家機関である供託所等(法務局等)に提出して、その債務を免れる制度です…
- 継続地代
- けいぞくちだい
継続賃料という概念があり、不動産の賃貸借等の継続に係る特定の当事者間において成立するであろう経済価値を適正に表示する賃…
- 堅固建物
- けんごたてもの
旧借地法においては「石造、土造、煉瓦造又ハ之ニ類スル堅固ノ建物」と定められており、コンクリート造や煉瓦造の丈夫な建物(…
- 原状回復
- げんじょうかいふく
賃貸借契約の終了時、賃借人が賃貸借の目的物を返還する場合に、元の状態(原状)に戻して貸主に返還しなければならないという…
- 建築基準法
- けんちくきじゅんほう
建築物の敷地、構造、設備および用途に関する最低基準を定めた法律のことです。建築基準法には、単体規定と集団規定の2つの規制…
- 権利金
- けんりきん
借地権や借家権の設定(賃貸借契約の締結時等)に伴い、賃借人から賃貸人に対して交付される金員で、賃貸人に返還義務のないも…
- 合意更新
- ごういこうしん
賃貸借契約の期間満了時に、賃貸人と賃借人の合意に基づき賃貸借契約を更新することです。
- 公示地価
- こうじちか
国(国土交通省の土地鑑定委員会)が、公示地の毎年1月1日現在の価格(公示価格)を、3月中旬頃に官報に公示しています。これを…
- 更新料
- こうしんりょう
賃貸借契約が更新される際に、賃貸人と賃借人の間で授受される金員のことです。法律上は明文の規定はありませんが、慣習的に、…
- 公図
- こうず
不動産登記法に定められている「地図」および「地図に準ずる図面」を総称して慣用的に公図と呼んでいます。方位、各筆の形状、…
- 合筆
- ごうひつ(がっぴつ)
数筆の土地を統合して区画を変更し、1筆にまとめることです。合筆の登記申請をしなければいけません。
- 公簿売買
- こうぼばいばい
登記記録(公簿)に記録されている面積を基準として売買価格を決定する取引方法です。
- 固定資産税
- こていしさんぜい
賦課期日(1月1日)において、固定資産(土地・家屋等)を所有している者に対して、固定資産の所在地の市町村(東京23区内は都…
- 固都税
- ことぜい
固定資産税と都市計画税の総称です。
- 混同
- こんどう
『債権及び債務が同一人に帰属したときは、その債権は、消滅する。(民法第520条抜粋)』借地関係においては、借地権者が、その…
さ行
- 再建築不可
- さいけんちくふか
建築基準法において、建築物の敷地は、原則的に、建築基準法上の道路(自動車専用道路を除く。)に間口2m以上接していなければ…
- 差額配分法
- さがくはいぶんほう
継続地代の改定基準の算出方法の一つです。現在の状況で、その土地の経済価値に即応する地代(新規地代)を積算法と賃貸事例比…
- 更地
- さらち
建築物や使用収益を制限する権利が付着しておらず、自由に使用収益することができる土地のことをいいます。
- 事業用定期借地権
- じぎょうようていきしゃくちけん
専ら事業の用に供する建物(居住の用に供するものを除く)の所有を目的とし、かつ、存続期間を30年以上50年未満または10年以上3…
- 実測売買
- じっそくばいばい
測量した面積を基準として売買価格を決定する取引方法です。
- 私道
- しどう
国や地方公共団体等が築造し維持管理している道路である「公道」に対する概念で、私人(個人・法人)が築造し維持管理する道路…
- 私道持分
- しどうもちぶん
私道を所有する共有者間での共有持分のこと。私道に埋設された上下水管、ガス管、雨水管等と宅内の配管をつなぐ際に、私道の掘…
- 地主
- じぬし
土地の所有者。借地関係では、一般的に、借地権負担付土地(底地)の所有者のことを「地主」と呼びます。また、別称として「底…
- 借地権
- しゃくちけん
建物の所有を目的とする地上権及び土地の賃借権のことをいいます。旧法(借地法)に基づく借地権と、新法(借地借家法)に基づ…
- 借地権買戻し
- しゃくちけんかいもどし
借地権負担付土地(底地)の所有者が、その土地に付着する借地権を借地権者から購入することを「借地権の買戻し」と表現するこ…
- 借地権価格
- しゃくちけんかかく
借地権の価格のことをいいます。借地権付建物を売買する場合、その価格は「借地権価格」と「建物の価格」によって構成されます…
- 借地権者
- しゃくちけんしゃ
建物の所有を目的とした地上権及び土地の賃借権を有する者のことです。借地人とも呼ばれることがあります。
- 借地権割合
- しゃくちけんわりあい
借地権価格の更地価格に対する割合のことです。借地権の価格を簡便的に算出するときに使用します。相続税路線価図に、A~Gま…
- 借地借家法
- しゃくちしゃくやほう
平成4年施行の借地借家に関する法律です。廃止された借地法と比較して新法と呼ばれることが多いです。
- 借地人
- しゃくちにん
建物の所有を目的とした地上権及び土地の賃借権を有する者のことです。借地権者とも呼ばれます。
- 借地非訟事件
- しゃくちひしょうじけん
借地に関する争訟事件の一部について、通常の民事訴訟手続によらず、柔軟な手続で紛争を合理的に、迅速に解決する目的で定めら…
- 借地法
- しゃくちほう
大正10年に施行された借地権に関して定められた法律です。平成4年の借地借家法の施行に伴い廃止されました。借地借家法を「新法…
- 承諾料
- しょうだくりょう
借地関係においては、「譲渡」「条件変更」、特約により禁止されている場合の「建物の建替え」「建物の増改築」等を行う場合に…
- 所有者責任
- しょゆうしゃせきにん
土地の工作物の設置又は保存に瑕疵があることによって、他人に損害を生じたとき、1次的には、その工作物の占有者が被害者に対し…
- 新規地代
- しんきちだい
継続賃料という概念があり、不動産の賃貸借等の新規設定に係る特定の当事者間において成立するであろう経済価値を適正に表示す…
- 信義則
- しんぎそく
「信義誠実の原則」の略です。相互に相手方の信頼を裏切らないよう行動すべきであるという法原則です。民法第1条第2項に規定さ…
- スライド法
- すらいどほう
継続地代の改定基準の算出方法の一つです。現行の純地代に、前回改定時から現在までの各種変動率(地価、諸物価、所得水準など…
- 正当事由
- せいとうじゆう
借地借家法(旧法を含む)の適用のある建物や土地の賃貸借契約において、賃貸人が賃貸借契約の解除を賃借人に申し入れたり、契…
- セットバック
- せっとばっく
建築基準法第42条第2項に規定される道路に接する宅地上に建築物を建築する場合、当該道路の中心線から2mを後退した線が宅地と…
- 増改築禁止特約
- ぞうかいちくきんしとくやく
土地賃貸借契約において、「賃貸人(地主)の許可なく増改築をしてはならない」という定めをすることができます。この特約のこ…
- 相続税評価額
- そうぞくぜいひょうかがく
相続税や贈与税を計算する際の基準となる課税価格のことです。土地の評価方法には、路線価図を利用した「路線価方式」という評…
- 底地
- そこち
建物所有目的の賃借権や地上権が設定されている土地のことです。正確には借地権負担付土地ですが、「底地」と呼ばれることがあ…
た行
- 対抗力
- たいこうりょく
対抗とは、発生している法律事実や法律効果を第三者に主張することで、その主張するために必要な条件(要件)を対抗要件といい…
- 代諾許可
- だいだくきょか
借地借家法第19条第1項に規定される借地非訟事件に基づき、借地権設定者(地主)の許可に代わる裁判所の許可のことです。
- 宅建業法
- たくけんぎょうほう
正式名称は「宅地建物取引業法」といいます。宅地建物の取引に関して、購入者の利益の保護、宅地建物の流通の円滑化の目的のた…
- 建物買取請求権
- たてものかいとりせいきゅうけん
借地権の存続期間が満了し、契約の更新がないとき、借地権者は借地権設定者(地主)に対して、建物等を時価で買い取るように請…
- 建物譲渡特約付借地権
- たてものじょうととくやくつきしゃくちけん
借地権を設定する場合、借地権を消滅させるため、その設定後30年以上を経過した日に借地権の目的である土地上の建物を借地権設…
- 建物保護法
- たてものほごほう
正式名称は「建物保護ニ関スル法律」といいます。明治42年5月21日に施行され、借地権(地上権および賃借権)の登記がなくても、…
- 地役権
- ちえきけん
他人の土地を自己の土地の便益のために利用する権利(用益物権)を設定することができます。これを「地役権」といいます。他人…
- 地上権
- ちじょうけん
工作物や竹木を所有するために他人の土地を利用する物権(用益物権)です。建物所有を目的とする地上権も、借地権の一つです。…
- 地代
- ちだい
土地の賃貸借契約に基づき賃借人から賃貸人に対して支払う賃料のことです。
- 地代等増減請求権
- ちだいとうぞうげんせいきゅうけん
公租公課の増減、土地の価格の上昇もしくは低下、経済事情の変化等により、地代の金額が不相当となった場合には、賃貸人・賃借…
- 地代家賃統制令
- ちだいやちんとうせいれい
貸主が、国が定めた統制額を超えて、地代または家賃の額を契約したり受領することを禁止し、認可を受けないで地代家賃の額を変…
- 賃貸事例比較法
- ちんたいじれいひかくほう
地代算出方法の一つです。周辺での賃貸事例を抽出し、それらとの比較で地代を導き出す方法です。いわゆる周辺相場との比較をも…
- 坪
- つぼ
尺貫法という単位体系に基づく広さの表し方の1つになります。「坪(つぼ)」は、「1間(けん)と1間(けん)で囲まれた正方形の…
- 定期借地権
- ていきしゃくちけん
借地借家法で新設された、特約において「契約の更新」「建物の再築による存続期間の延長」「建物買取請求権」を排除した借地権…
- 転借人
- てんしゃくにん
賃借人が、その賃借物を第三者に賃借した場合、その第三者は転借人と呼ばれます。
- 転貸借
- てんたいしゃく
賃借人が、その賃借物を第三者に賃貸することをいいます。この「転貸」を行う場合には、賃貸人の承諾を得なければいけません。…
- 転貸人
- てんたいにん
賃借人が、その賃借物を第三者に賃借した場合、その賃借人は転貸人と呼ばれます。
- 停止条件
- ていしじょうけん
法律行為の効力の発生や消滅を将来の実現不確実な事実にかからせる旨の特約を「条件」といいます。その条件が発生することによ…
- 登録免許税
- とうろくめんきょぜい
国が、不動産の登記等を行う者に対して課税する税金です。不動産の登記申請時に課税がされます。課税標準は、不動産を取得した…
- 都市計画税
- としけいかくぜい
都市計画事業または土地区画整理事業に要する費用に充てるため、原則として市街化区域内の土地および家屋の所有者に対して市町…
な行
- 2項道路
- にこうどうろ
建築基準法の規定が適用された時点において、現に建築物が立ち並んでいる幅員4m(6m)未満の道で、特定行政庁の指定したもの…
は行
- 場所的利益
- ばしょてきりえき
借地借家法第13条には、借地権者が建物買取請求権を行使した場合、借地権設定者が時価で買い取るべきことを請求しているのみで…
- 非堅固建物
- ひけんこたてもの
旧借地法においては「其ノ他ノ建物」と定められており、堅固建物以外の木造等の解体が容易な建物のことをいいます。旧借地法で…
- 袋地
- ふくろじ
他人の土地に囲まれて公道に通じない土地のことです。なお、平成16年の民法改正により、袋地は「他の土地に囲まれて公道に通じ…
- 物納
- ぶつのう
相続税を金銭で納付するのが困難な場合、延納という制度を利用することができます。その延納を利用しても納付することが困難な…
- 不動産取得税
- ふどうさんしゅとくぜい
不動産(土地・家屋)の所有権を取得した者に対して、当該不動産が存する都道府県が課税する税金です。不動産の取得の時期は、…
- 分筆
- ぶんぴつ
1筆の土地の区画を変更し、2筆以上の筆にわけることです。分筆の登記申請をしなければいけません。
- 法定地上権
- ほうていちじょうけん
同一の人が所有している土地および建物に、その土地または建物に抵当権が設定され、その後実行された結果、土地の所有者と、建…
ま行
- 無断譲渡
- むだんじょうと
賃貸人の承諾を得ずに、賃借権を譲渡してしまうことです。この場合、賃貸人は契約を解除することができます。
- 名義書換料(変更料)
- めいぎかきかえりょう へんこうりょう
借地権(付建物)を譲渡する場合に、土地所有者(地主)に対して承諾を得るために支払う対価のことです。譲渡の承諾を得るため…
- 滅失
- めっしつ
不動産取引においては、建物が解体されてなくなることを「滅失」と表現します。登記がなされている建物を滅失した場合には、建…
ら行
- 罹災都市借地借家臨時処理法
- りさいとししゃくちしゃくやりんじしょりほう
被災した借地人・借家人保護のための措置を定めた法律です。1995年に発生した阪神淡路大震災のときに適用されましたが、かえっ…
- 利回り法
- りまわりほう
継続地代の改定基準の算出方法の一つです。借地契約設定(または前回の更新時)当時の土地価格に対する利回り(土地価格に対す…
- 路線価
- ろせんか
路線価は、路線(道路)に面する標準的な宅地の1平方メートル当たりの価額(千円単位で表示しています。)のことであり、路線価…